ニコとの追いかけっこ
お金と幸せはイコールではない。
欲しいものは何でも手に入れることが出来るようになるが、
それがそのまま幸せにつながることはない。
よく聞く話ですよね。
私はこの考えに対してあまり賛同出来ませんでした。
欲しいものはいくらでもあるし、たくさんお金があればそれが全部手に入る。
そんなの最高じゃん。
ずっとそう思っていました。
しかし、ニコがいなくなってその意味がわかるようになった気がします。
ニコがいなくなって物欲がなくなりました。
何を見ても欲しいと思いません。
妻がいて娘がいて息子がいてニコがいてムギがいる。
そんな日常がとてつもなく幸せだったんだなとニコを失って初めて気づきました。
幸せは身近なところにある、そこに気づくことだ
という意味合いの話は色々な本に書かれていました。
何度も目にして理解しているつもりでしたが、全然理解出来ていなかったんですね。
そんなことを日々感じています。
それでは続きです。

家やモノを破壊され、ウ○コを撒き散らされながらも楽しい日々を過ごしていました。
ニコもだいぶ大きくなってきたのでそろそろ外に出してやろうと考え始めます。
うちは庭がかなり広めでドッグランを作る想定をしていました。
当時はまだ庭にフェンスはなく、周りは田んぼです。
まだまだ子犬なのでフェンスが無くても問題ないだろうとニコを庭へと連れ出しました。
喜ぶかと思いきや、生来のビビリ症のため一歩も動きません。
ひたすらその場で震えているのでその日は断念。
別の日に再チャレンジすることにしました。
数回トライするもなかなか動いてくれません。
そして、ある日。
今日もダメだろうなとニコを庭に連れ出します。
抱っこして連れ出し庭にニコを置いた瞬間、これまでのビビリ具合が嘘だったかのようにいきなり猛ダッシュ。
あっという間に庭を突っ切り田んぼの方へと走っていきました。
あまりにいきなりだったのでこちらも反応出来ず、気づいたときには100mくらい彼方にいます。
ニコはビビリのくせに身体能力は高いのでめちゃくちゃ速いのです。
テンションの上がりまくったニコは付近の田んぼを駆け回ります。
何回も呼ぶのですがこちらの声は届かず。
捕まえられるのを理解しているのか一定の距離以上近づくと逃げます。
ビビリなので警戒心は抜群。
エサで釣ろうとしても全く通用しません。
結局そのあと1時間くらい追いかけっこを続けました。
少し疲れてきたのか油断したのか、ニコの動きがゆっくりになったところで田んぼにいるニコに向かってダイブ。
泥まみれに成りながらダイビングキャッチを決めました。
ニコも私もドロドロ。
嫌がるニコを無理矢理、風呂場に連れていきやっと一件落着。
このとき庭にフェンスを設置することを強く誓ったのでした。
それからすぐに業者へフェンスの設置を依頼。
かなりの金額でしたがせっかくの庭を活かすためには仕方ありません。
1週間後にはフェンスは設置されこれで好きなだけニコを庭で遊ばせられる。
安心したのも束の間。
脱走劇はまだ続くのでした。。。
続きは明日。
それではまた。
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