農薬が禁止されたことでむしろ死者が激増した
「沈黙の春」レイチェル・カーソン著
読んだことはなくても聞いたことがあるという人は多いのではないでしょうか。
現在の環境保護活動の生みの親と言われており、自然を愛する彼女の代表作が上記の本です。
「沈黙の春」では農薬に使われる化学物質の危険性を説いており、本作は大ヒットとなりました。
そして、本の内容に感銘を受けた人たちの運動により、DDTという農薬の仕様が禁止されることになったのです。
禁止されたDDTにはマラリア予防に絶大な効果がありました。
そのDDTが禁止されたことにより、マラリアなどの感染症で数千万人の子どもたちの命が失われてしまったのです。
レイチェル・カーソンはDDTが人体に影響を与え、鳥たちも殺していると主張していますが、それを裏付けるはっきりとした証拠はなかったそうです。
しかし、この本は売れました。
DDTの有効性はデータで示されていたにも関わらず、多数の人間が彼女の主張に感銘を受け、データを無視して禁止という措置になってしまったのです。
怖いですよね。
真実をデータが示しているのに根拠のない情報が信じられる。
結果、多くの命が失われてしまう。
正しい情報がどれだけ大切で、またその情報をきちんと伝えることがどれだけ難しいのかよく分かる事例です。
全てこの本に書かれていました。

この本ではそれ以外にも科学が誤った方向に進んだ末に起こった悲劇が綴られています。
読んでいて信じられないような内容も多く出てきます。
コロナ禍の報道はきちんとデータが示されているとはとても思えない
この状況って今のコロナ禍に通ずるものがあると思いませんか?
報道ではとにかく自粛を促される。
自粛することで起きる弊害や、そもそもコロナの何が危険なのかがはっきり説明されない。
感染者が増えたからという理由のみで自粛をひたすら要請される。
様々なデータから総合的に判断されているとはとても思えません。
マスクも屋外では効果がないと示された研究もあるのに、未だに外でもマスクをしている人がほとんどです。
気温が高くなってくるとマスクをしている方がよっぽど危険だと思いますが。
「禍いの科学」でも記されていますが、何よりも正確なデータで判断すること。
これに尽きます。
何が正確なデータか判断すること自体が難しいですが、少なくともテレビの報道を鵜呑みにせず、自分の頭できちんと考えることがまずは第一歩かなと思います。
それではまた。
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